T君の成長過程

T君の成長過程は とても険しい道のりでした

プールでの怖い体験や子供の声・動物・くしゃみ・カメラなどの急な出来事にたいしての驚きが奇声で訴えるのです

知らない第三者から言えば びっくりすると思います

そんな体験を葛藤しながらも乗り越えてきました。

奇声を上げるたびに 周囲への誤解を解いたり 共感してもらえる話したり

勿論!!本人(T君)にもその都度に説得の繰り返しです

何回も何回も 何年もかけて行ってきました。

そんなT君も20歳になりました。

そんなT君が苦手な子供たちの声が聞こえると 手を上げて「子供たちがいる」と何回も何回も訴えてくるのです

私の指導案は「どのように 子供たちの距離をとりながらもプールを楽しむか」を模索しながら更衣室からプールサイドへ

するとなんとT君 子供たちの所へ走り出し あそこにいると指さすのです。

「そうやね あそこにいるから いつもの深いプールへ行こう」とT君の手をとりながら促すと T君は 私の手を振り払いながら あそこに行くと指を指して訴えます

それにも負けないで その訴えを「イヤイヤ 無理だよ 苦手な所に行くのは駄目だよ」と伝えても「いくいく」とプールへ入り出すのです。

でも そこのプールは 浅い子供プール 幼児向けのプール。身長168センチ・体重 80キロのT君には とても満足出来ないプールだし 苦手な子供たちの声や姿

それでも そのプールへ・・・・周囲の監視さんも苦笑いのドン引き

仕方なく T君と一緒にプールに入水

するとなんとT君は またしても ありえない行動へ 苦手な子供たちの元にちかずいていくのです。それに気がつかない子供たちがこちらに近づいてくるのです

あ~きっと奇声を上げちゃうよと思っていたらT君は 黙って 子供たちが泳ぐ様子を見ているだけでした。

思わず T君に「こんな時は 手をたたいてあげるとよ」と伝えるとも T君は 大きな両手で可愛く手拍子をするのです

その光景に感動でした。

T君が 少しずつ気持ちの背景が変わった瞬間と成長過程の大きな場面を見ることが出来ました。

来週が楽しみです